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ゲームマーケット2012春 イベントレポート5月某日、我々ICE社員(総勢2名)はついに決戦の地、東京都立産業貿易センターに降り立ったのである!!この日は晴れやかな天気で多少の暑さはあったが、会場内に入ると外以上に凄まじい熱気に包まれていた。 この空気に呑まれまいと必死で平静を装いつつ、MAPを頼りに探索を進める副社長。 私は彼の大きく逞しい背中を追いながら、会場内に突入した。 会場はフロアが3つに分かれており、4階が一般ブース、5階が企業ブース、そして6階が総合案内受付といった風情である。 我々は事前に購入しておいた冊子(これがゲームマーケットの入場券も兼ねている)を 高らかに掲げ、スタッフのGOサインと同時に会場へと突入した。 最初に突入したのは4階の一般ブースだった。予想通りではあったが、大勢の客で賑わっており その熱気たるや凄まじいものであった。各サークルの製品を一通り見て回ったが、残念ながら 試遊台はどこも混んでいて実際に体験するのは難しかったが、ボードゲーム業界の盛況を嬉しく 思い、次は5階の企業ブースへと突撃した。 やはり企業だからなのか、売っている作品も全体的に非常に完成度が高く、一般ブースとはまた違った意味で楽しむことが出来た。 企業ブースもやはり人が多かったが、ここでは幾つかの試遊台で実際のゲームをプレイする事に成功した。 その中でも特徴的だったものを幾つか挙げてみよう。 最初に体験したのは、西部劇さながらの「ガンマン達の決闘」をモチーフにした撃ち合いのゲーム だった。ターゲットを指定し、どこから撃つかをカードで決め、指定した相手が同じ場所カードを 持っていれば、そのカードを撃ち抜くことが出来る。相手を撃つ際、攻撃が当たるか否かに 関わらず、攻撃側はカードを消費しないが、銃撃に成功すれば相手の手札を減らせ、失敗すると 無為に相手に自分の手札をバラしてしまうだけで終わってしまう。手札が0になると負けで、最後 まで生き残ったものが勝ちだという。シンプルながら非常に奥が深く、読み合いが非常に楽しいゲームだった。 次は、猿山をモチーフにしたカードゲームだ。赤、青、緑、黄など、予め色分けされた六角形の カードを並べていき、頂点を取ったプレイヤーが勝つというものだ。 各色のカードはプレイヤーたちにランダムで渡される。カードを置けるスペースは最下段が8枚で どんどん置ける数が減っていき最上段は1枚のみである。そして横に置くのには特に制限はない が、縦に置くには色が下いずれかのカードの色と一致していなければならない。最初にカードを 置くプレイヤーを決める際、普通はじゃんけんなどするものだが、これも猿を絡めてか、一番最近 猿を見かけたプレイヤーから時計回りでスタートする、というのもユーモアがあって面白い。 次は都市開発をテーマにしたボードゲームだ。上記2つと比べて少々ルールは複雑だったが、 これも非常に完成度が高く、手応えのあるゲームたっだ。 サイコロを六個振り、その出目によって手持ちの施設から得点を引き出すか、資金を得るかが 出来る。そして得た資金によって新たな施設や設備に投資していくのだ。施設にはそれぞれ 色や特殊な効果があり、違う色三色を揃えたり同じ効果を持つ施設を複数揃えることによって まるでポーカーの役のように最終的な得点が増えるのだ。 どの施設を買うか、将来的にどのような勝ち筋を目指すのかという「読み」が必要とされるゲーム であった。他人への攻撃や妨害などと言った要素がここまで少ないゲームも個人的には珍しい 気がする(あったとしても良い施設が他人に買われる前に先に買う程度か)が、シミュレーション 系のゲームが好きならやってみて損はないだろう。 そしてこれらのゲームを試遊している間にも、我々は様々な企業に名刺を配り、挨拶に回った。 どこもその業界ではかなり大規模な企業で、そんな方々とお近付きになれるというのは、 会社的にも個人的にも嬉しく、委託販売に関するお話も引き受けて下さり、貴重な体験もさせて 頂いたので、今回のゲームマーケットは非常に実り多きものとなった。 そして次のチャンスは11月。その頃にはもう一つのゲームを完成させ、我々も出展する側そして 参加する事となる。願わくば、そこで多くの人に我が社の製品を手にとって頂けることを。 ICE代表 内田 翔
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